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どんなスティックを買うべきか


僕のスティックケースの中身です。あとハイハットクラッチとチューニングキーとスナッピーコードとシズルが入ってます。上から
BrushFire BC-12 Classsic Standard Gauge
WINCENT W-55FMRT (55F Maple Round Tip)
WINCENT W-5AMRT (5A Maple Round Tip)
PROMARK ROCK MAPLE Jazz Cafe-MJZ7
PROMARK COOL RODS
Pearl 665-M
VATER VBM Monster Brush

今回はどんなドラムスティックを選べば良いのかというお話です。ドラムを始めるに当たってスティックが必要です。ところがスティック買うぞと意気込んでいざ楽器屋に行くと、それはそれはたくさんの種類があってどれを買えばいいのか迷ってしまうでしょう。一口にスティックと言っても木材の種類、形状、大きさ、チップの形、テーパー具合、価格、、、と色んな違いがあります。僕も現在のスティックにたどり着くまでに信じられない数のスティックを試しました。スティックの基本事項を抑えて自分に合ったスティックを選びましょう。

(1).使用される木材

スティックは特殊なものを除いて木を削り出して出来ています。その木の種類によってサウンドに大きな違いが出ます。
・ヒッコリー
スティックで一番メジャーな材木です。ドラムを始めようという方はまずヒッコリーから始めてください。ミックスナッツのあのクルミの木です。北アメリカが原産で適度な硬さと重さで割れにくく、初心者にも扱いやすいです。

・メイプル
カエデの木です。樹液からメイプルシロップができるあのメイプルです。スティックに使われる材木の中では一番柔らかく軽いです。正しい脱力をすればスティック自体が鳴りやすく、特に薄いシンバルを叩いたときには独特のサウンドが鳴ります。

・オーク
オークとは樫の木です。スティックに使われる材木としては一番硬く重いです。ハードヒッターで大音量が必要なバンドドラマーなどで使用している人が多いと思います。

AHEADなどポリウレタンなどで作られているスティックは、僕自身が使ったこと無いので説明は割愛しますが、最初に買うスティックとしてはオススメしません。自分がハードヒッターだなあと感じ始めたら使ってみるのもテでしょう。結論から言ってしまえば、初心者の方はまず楽器屋さんのスティックコーナーでPearlの110HCを買いましょう(笑)このスティックから「もっと長いのを、短いのを、重いのを、軽いのを、試してみたい」という思いが生まれたら別のスティックを購入してみましょう。おめでとうございます。長い長い理想のスティックへの旅路の始まりです(笑)

(2).長さ、重さ

スティックは概ね400mm前後の物が多いです。長ければ当然重くなり「ブンっ」とスティックに持っていかれる感覚が大きくなり、大きな音が出しやすくなります。短ければフィンガーコントロールがしやすく細かいフレーズが叩きやすくなります。でもまあ経験上極端なのはやっぱり扱いにくいですね。400mm前後で良いと思います。あと、先述の木の種類によってもある程度重さは決まってきます。メイプルは軽く、オークは重い。ヒッコリーはその中間と認識しておけばよいでしょう。

(3).テーパー

テーパーとはスティックの真ん中より少し上のあたりからスティックが細くなり始める所からチップまでのあの部分のことを指します。ショルダーと言ったりもします。これがチップ側から急に始まって急に細くなるもの、真ん中くらいから緩やかに細くなっていくもの、真ん中くらいから細くなっていくけどあんまり変わらないもの、たくさんあります。当然細いところは太いところに比べて軽いですから、振りやすさなどに関わってくるわけです。チップ側から細くなっていれば重心はチップ側にあり、真ん中くらいから細くなっていれば重心は真ん中くらいにあります。

これも色々振ってみたり叩いてみたりして自分で感じることが大事です。

(4).チップの形

チップとはスティックの先端の叩く部分でさまざまな形状があります。

〈ラウンドチップ〉
まん丸もしくは少し押しつぶした様な形です。スティックの当たる角度によってのリバウンドやサウンドの一番変化が少ないので、扱いやすいです。

〈ティアドロップ〉
いわゆるオニギリ型です。スティックの当たる角度によって様々な音色が出ます。僕はリバウンドの感触があんまり好きじゃありません(笑)ちなみにこれはZildjianのBill Stewartモデルです。僕の一番好きなジャズドラマーです。

〈トライアングル〉
円錐の形をしています。この写真はJojo Mayerモデルです。

PROMARKのJazz-Cafeもそうですね。こちらはかなりチップ自体が小さいです。

〈ナイロンチップ〉
ナイロンでできたチップを被せているものもあります。僕は硬いサウンドがあまり好きではありません(笑)

こちらも色々試してみましょう。自分の感性を磨くのです。

(5).スティックを買うときの注意事項

反り
スティックは30ペアくらいがラップでぐるぐる巻きにされて楽器屋にやってきます。店頭には2本1ペアで並びます。(PearlとかTAMAの安いやつとかは別ですが)
で、やはり木を加工して作っている楽器ですので、どう対策しても必ず湿気で反るヤツが出てきます。少しくらいなら我慢できますが、むっちゃ反ってるやつだと演奏に支障を来たします。なるべくそういうのは買わないようにしましょう。確認方法は簡単です。床に転がしてグワングワン転がるヤツは反ってます。まっすぐだとスーッと転がります。簡単に確認できるので必ず確認するようにしましょう。

ピッチ
WINCENTやVic Firthなどの上級モデルを作っているメーカーのものは「Perfect Pair」とか言って左右のピッチや重さがほぼ同じになるものをペアにして売っています。他の音階楽器と同じようにスティックもピッチを気にしてみましょう。左右1本ずつ叩いてみてピッチに明らかに高低差があればそのペアはやめておいたほうがいいです。他のを探しましょう。例え「Perfect Pair」を売りにしていてもスティックを買いに来た人が何ペアか試奏した後、間違ったペアにして仕舞ってしまうことも大いにありえます。というか残念ながらほぼそうなります。なので楽器屋でスティックを買う際は自分の耳を信じるようにしましょう。

まとめ

スティックには上記のようにさまざまな違いがありますが、初心者の方はとりあえずPearlの110HC、もしくはTAMA、Zildjian、Vic Firth、WINCENT、Pro Mark、VATERあたりのヒッコリーの5Aを購入することをオススメします。5Aっていうのはなんとなくドラム界でスタンダードだろうとされている重さ、長さ、太さ(だいたい一本50g前後、長さ400mm前後、太さ14mm前後)のものです。各メーカーによって微妙に違いますので、実際に楽器屋さんで試してみてください。それから何度も試行錯誤を重ねて自分に合ったスティックを見つけて行けば良いと思います。ま、Pearlの110HCが安いのでオススメです(笑)

僕もドラムを始めて15年、信じられない数のスティックを試してきました。金額にすると相当な数字だと思います(笑)今はコレに落ち着きました。

WINCENT 55F Maple Round Tip

WINCENT 5A Maple Round Tip

どちらも一本48gくらい。軽いですね。メイプルらしい明るい音が気に入っています。ジャズはもちろん、フュージョンも歌モノもハードロックも全部これでこなします。何の問題もないです。5Aより55Fのほうが若干太いです。どちらを使うかは気分次第です(^^)

小音量のジャズやかなり細かく繊細な音楽をやるときはコッチを使います。

PROMARK ROCK MAPLE Jazz Cafe MJZ-7

重さはWincentより軽く、重心は結構手前にあります。このスティックのポイントはチップの大きさです。チップがとても小さくむちゃくちゃしなるので、速いレガートも問題なく気持ちよくできます。このチップの小ささにより、スティックのピング音がはっきりと聴こえてよりジャズらしいシンバルの響きになります。レンタルスタジオの分厚い安物のライドシンバルでもそれなりのジャズらしい音がします。いかにスティックが音質に影響するかと言うことですね。

この辺りの品質になってくると1ペア1,600円とかしてきよります。まあ正しい使い方をしていればそうそう折れることは無いんですが、スティックの鳴り自体が悪くなってくると僕はどうも使う気にはなりません。だいたい2~3ヶ月で次のペアに行きます。でも「鳴りが悪くなる」ことが「悪い音」ということではありません。何年も同じスティックを使い続けるジャズドラマーもいます。このへんの話はまた別の機会に。

はじめのうちは何度も折れるので買わざるを得ないと思います。力の抜き方入れ方がわかってくると段々折れなくなってきますよ。

色々と悩みながら自分に合ったスティックを見つけてください。

 

 

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