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銀色のアルミでできたスティックを持っている人、もしかしたらいるかもしれません。10年位前には結構持っている人、僕の周りにいました。

今回はそんな重いスティックの練習方法をご紹介します。僕が使用しているのはPower Wrist Builderというメーカーのもの。1本8オンスあります。グラムに直すと230gぐらい。普通のスティックが1本50gぐらいですから、4倍以上の重さです。ちなみに色は鮮やかな紫色をしています。すごくキレイです(笑)

輸入元はなくて、僕はebayで個人輸入しましたが、現在は取り扱いがないようです。僕が購入した当時はebayかamazonで個人輸入で購入できました。たしかSHIP代込みで12,000円くらいだったと思います。これを高いと思うか安いと思うかはどれだけ練習で使いこなせるか次第ですね。僕はコントロールテクニックの向上のための投資と考えるとめちゃ安いと思います。Power Wrist Buildersの公式webページを貼っておきますので、興味のある方は見てみてください。重さは一本110gのものから680gのものまであります。1本680gなら2本で1,360g、、、暴力ですね、、、、。(笑)そこまで重くなくていいと思います。もし購入される場合は僕の使ってる230gのものか、赤い170gのもので良いと思います。

https://www.coolsticks.org/

さて、パワーリストビルダーと言うからには、さぞその重さを利用してその名の通り手首の筋肉を鍛えるのだろうと思われるでしょうが、そうではありません。そんな筋トレのように使用すると間違いなく手首を傷めてしまいます。扱いに慣れるまではアクセント系の練習はやめておきましょう。ロール系のルーディメンツを練習します。たとえばこんな練習がオススメです。

bpm=95で32部音符を演奏します。
4拍でダブルストローク、シングルストロークを入れ替え
2拍でダブルストローク、シングルストロークを入れ替え
1拍でダブルストローク、シングルストロークを入れ替え
半拍(8部音符の位置)でダブルストローク、シングルストロークを入れ替え

ポイントはダブルとシングルを入れ替えるとき、アクセントが付いたり、音量感・音質感が変わらないように練習することです。どうしても最初はシングルのほうが大きくなってしまいます。ダブルを大きく振り、シングルを小さく振ることにより、均質な音量感が得られます。めちゃめちゃ気を遣わないとできないです。それは昔より上達した今の僕でもそうです。それくらい、音量感・音質感というのは一生懸命演奏しないといけないことなのです。頑張って同じ音質・音量を目指しましょう。

bpm=60くらいからゆっくり始めていきましょう。動画では4小節ずつ切り替えてますが、何小節やっても構いません。通常の4倍という重さによりリバウンドが得にくいです。しかし、跳ね返ってくる力そのものは普通のスティックより強く感じます。跳ね返るベクトルの矢印は短いけどパワーそのものは力強いリバウンド、という矛盾したリバウンドが返ってきます。この扱いにくいリバウンドを統制する練習です。正しい脱力をし、力の抜けるところは抜け、力の入るところは入る状態でないとできません。

また、普通のスティックは軽いので振ってしまいます。これにより無駄な力が腕や手首に入り、スティックから得られるべきリバウンドが得られないことになります。この重いスティックは「スティックを振らない、スティックに振られる」という感覚を得るのに非常に適しています。自分から振らないというのは非常に大事な考え方です。振られ続けることにより、リバウンドが上手に得られるのです。

これらの事柄を理解してこのPower Wrist Buildersを使用するとき、フィンガーコントロールとリストコントロールはもちろんのこと、正しい脱力と身体の使い方が飛躍的に向上します。中級者以上向けの練習方法です。また、必ず練習方法を深く理解した人に教わってからとりかかったほうがいいです。闇雲に練習するとケガのもとになります。

最後に、これでドラムを叩かないでください(笑)ヘッドが破れるどころか、最悪シェルが割れてドラムとしての機能を失います。笑

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