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Pat Torpeyが2月7日に亡くなった。昨日ニュースで報じられてから、僕の友人たちもSNSで追悼の言葉とともにたくさんそのニュースをシェアしていた。素晴らしいドラマーだったんだと改めて思わされた。

Mr.Bigは高校生の時に友人に教えてもらってからずっとファンだ。それからずっと僕の中のロックドラムのアイドルだ。僕自身が歳を取って成長していく中で好きなドラマーや音楽ジャンルはどんどん変わっていったが、パットだけはずっと僕の心の中身体の中にあって、ジャズをやってもファンクをやってもずっと彼のロックグルーヴを目指しながら演奏していた。

最近、著名なミュージシャンの訃報が相次いでいる。2016年にはデイビッドボウイ、グレンフライ、キースエマーソン、グレッグレイク、プリンス、2017年にはアランホールズワース、チャックベリー、ジョンブラックウェル、プロディジー、チェスターベニントン、マルコムヤング、、、枚挙にいとまがない。(僕の音楽性の偏重をどうか許していただきたい)

プロディジーが亡くなったと聞いたときはびっくりしたし、ジョンブラックウェルが亡くなったと聞いたときはすごく残念に思った。

でも今回、パットトーピーが亡くなったと聞いたときに感じたのはもっと複雑な感情だった。レッスンの合間のレッスン室でニュースを見て大声を上げてびっくりして、涙が出そうなくらい悲しくなり、僕の青春を彩った音楽が1つ幕を閉じ、僕の青春の1つが終わったと感じた。

初めて聴いたアルバム「Lean Into It」は隅から隅までコピーした(「ダッドゥグドゥド」というロックドラマー御用達のフレーズはこのアルバムから教わったと言っていい)。TemperamentalのカウベルをまじえたファンキーなグルーヴやTake Coverのパラディドルを変化させたオリジナリティあふれるパターンももちろんコピーした。Colorado Bulldogの正確そのもののツーバスコントロールには驚嘆したし、Addicted To That Rushのイントロのハイハットパターンは僕にダブルストロークの重要性を気づかせてくれた。

手前味噌ですけど、僕のTake Coverのコピー動画も載せておきます。

一番僕のドラムに影響を与えた人かもしれない。本当にありがとうございました。晩年はパーキンソン病と闘った末、合併症を発症しての最期だったらしい。そんな体調でも日本に来てJust Take My Heartを叩いてくれたらしい。結局、生で見ることは叶わなかったけど、ずっとあなたに憧れていました。ずっとアイドルでヒーローでした。お疲れ様でした。僕はこれからもあなたのドラムを目指して行きます。
まだまだ言いたいことがある気がするけど、安らかにお眠りください。

R.I.P Pat Torpey

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